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社長・役員スピーチ

2003年10月22日

2003年東京モーターショー:プレスブリーフィング

【井巻久一代表取締役兼CEO】

皆さまこんにちは。マツダの井巻久一でございます。本日はお忙しい中を多くの方々にお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。

私は今年8月に社長に就任いたしましたが、これまでの30年以上に渡る生産領域での経験から、フォード内を始めとして、いろいろな方々から「ミスター・マニュファクチャリング」と呼ばれてきました。自分といたしましても「良いあだ名を頂戴したな」と思っておりました。しかし、私がこれからお話しいたしますように、このニックネームに満足することなく全領域のリーダーとしてマツダを成長に導く決意でございます。特に、成長の核となりますのが商品開発でございます。

振りかえりますと、マツダは2000年に「ミレニアムプラン」を発表して以来、中長期的な成長戦略を実行してまいりました。なかでも、その重要な柱である成長を商品主導により具体化し、過去2年間に「マツダアテンザ」、「マツダデミオ」、「マツダRX-8」、「マツダアクセラ」などの新世代商品を次々と導入してまいりました。いずれも非常に高い評価を頂戴し、全世界でマツダのプレゼンスを高めることができたと考えております。

2001年の東京モーターショー以降に導入したこれら4つの新商品で、マツダの総販売台数の2/3を占めるまでになっております。私たちはこのペースを落とさず、次の2年間、すなわち2005年の東京モーターショーまでには、過去2年間よりも多くの新商品を導入していく計画です。これまでも、そしてこれからもマツダは、「商品主導の成長」を実現していきます。そして、それらすべての商品は、お客様に運転する楽しさを提供する、すなわち‘Zoom-Zoom’な商品であることをお約束いたします。

しかし、これからのさらなる成長と財務の健全化を達成するには、商品以外の分野での重点的な取り組みも不可欠と考えております。それらは、北米市場での成長、中国でのビジネス拡大、そして徹底的なコストの削減です。

例えば、重要な市場である北米では、2007年までに専売店の比率を50%まで引き上げ販売を強化してまいります。

また急成長を遂げている中国市場においては、今年は昨年の約3倍、7万台以上の販売を見込んでおり、店舗数も今年末の100店舗から2年後を目処に現在の2倍の200店舗へと販売体制を強化していく予定です。

さて、今年の東京モーターショーのマツダのテーマは“Zoom-Zoom to the future - すべてのクルマに走りの楽しさを”です。今回のモーターショーでは、私たちが目指すマツダの将来の鍵を握る、その商品の方向性を皆様に体感していただく場にしたい、と考えております。

まず、皆さまの向かって右側にありますのが「マツダアクセラ」です。このクルマはフランクフルトモーターショーでデビューし、日本ではつい先週発表致しました新世代商品の第4弾であります。おかげさまでヨーロッパでは非常に高い評価をいただいており、デンマークでは「カー・オブ・ザ・イヤー」を早々にいただきました。また日本市場でも非常に好意的な評価をいただいております。

「マツダアクセラ/Mazda3」は約100カ国で年間25万台の販売を予定しており、マツダにとって非常に重要な意味を持クルマです。私は、この「マツダアクセラ」はコンパクトカーの新しい世界標準をつくるクルマであると自負しております。

次にコンセプトカーを紹介いたします。今回は3台をご紹介いたしますが、そのいずれもがマツダの将来を示唆する、重要なモデルであります。マツダのデザインとエンジニアとがひとつになって、マツダらしい、“Zoom-Zoom to the future”を結実させました。

まずご紹介するのは、6シーター・ツーリングカー、「マツダ鷲羽(わしゅう)」です。皆様の後方にございます。

「鷲羽(わしゅう)」はこれまでのマルチパーパスビークルを越えた、「走る楽しみと高い機動性を兼ね備えた」革新的で創意にとんだ6シーターコンセプトです。

続きまして、こちらが9月のフランクフルトモーターショーで発表いたしました「マツダKUSABI(楔:くさび)」です。マツダからのデイリースポーツコンパクトカーの提案です。生活上の便利さとハンドルを握る楽しさ、この2つをシンプル、かつダイナミックにまとめております。

本日ご披露いたします、もう1台のコンセプトカーがこちらです。このクルマは、私たちマツダにとって、非常に重要なモデルです。私たちが追求する“Zoom-Zoom to the future”を象徴的に表現したものです。

それではマツダの未来をご覧いただきたいと思います。オープン2シーターのコンセプトカー、「マツダ息吹(いぶき)」です!

皆さまもご存知の通り、わたしたちマツダは、「ロードスター/MX-5」という世界中の人々と運転する楽しさ、感動を分かち合えるクルマを誕生させました。「ロードスター」は、これまでに累計生産台数68万台を越え、ライトウェイトオープンスポーツカーとして世界一の生産台数がギネスに登録されています。そして世界中の人々に走る喜びを提供してまいりました。

マツダはこれからも、こうした、お客様にワクワクする気持ちを感じられるクルマを提供していくことをお約束いたします。

「マツダ息吹(いぶき)」は、その“Fun-to-Drive”のDNAを継承しつつ、マツダオリジナルの最新技術で原点回帰をした未来のライトウェイトオープンカーの提案です。誰もがハンドルを握りたくなる、快適でワクワクするオープンカーの楽しさを詰め込んでおります。

「マツダ息吹(いぶき)」は、人馬一体の「操る楽しさ」を極限まで高め、これからの‘Zoom-Zoom’の未来を象徴するにふさわしいコンセプトカーです。

「マツダ息吹(いぶき)」は、新しい風を吹き込み、新しい時代の幕開けを知らせるという意味を込めて名前をつけました。マツダブランドの活力の象徴、とお考えいただきたいと思います。

マツダは、世界中の自動車メーカーにとって共通の課題である環境技術についても、積極的に取り組んで参ります。本日、出品しております「MZR 2.0 PZEVエンジン」、そして「New MZR-CDコモンレールディーゼルエンジン」は、米国、欧州での最も厳しい環境基準をクリアしており、来年以降順次市場に導入してまいります。

最後に、マツダ独自の環境技術である「水素ロータリーエンジン」をご紹介させていただきます。

ロータリーエンジンを利用したこの技術は世界でもマツダだけが実現可能な独自の技術であることは申し上げるまでもありません。

マツダでは1990年代よりガソリンに代わる代替燃料として、「水素の時代」がやってくると考え、水素を軸に環境技術の研究開発を続けてまいりました。

ロータリーエンジンは、その構造から水素と相性がよく、しかも既存のエンジン構造をベースに最小限の改造で水素を燃料として使用することが可能です。そのため、水素ロータリーエンジンはコスト面なども含めて非常に実現性の高い環境技術と言えます。

さらにこのエンジンは水素とガソリン、どちらの燃料でも走ることができる「デュアル・フューエル・システム」を採用しているため、水素供給のインフラ整備が整うまでの近未来でも、高い実用性を発揮いたします。

マツダでは、現在こちらに展示しております「RX-8ハイドロジェンRE」を研究車両として走行試験を行っておりますが、この技術は近い将来での実用化を目指して、開発を続けております。

また、将来を見据えた技術として、この水素ロータリーエンジンに電動アシスト式のターボチャージャーを追加し、さらに電気モーターによりハイブリット化したユニットも展示しておりますので、ぜひご覧ください。

さて、かなりの駆け足ではありましたが、マツダの目指す“Zoom-Zoom to the future”、‘Zoom-Zoom’の未来形をご紹介してまいりました。お伝えしきれなかった多くの部分につきましては、このあとブースでじっくりとご取材いただきたいと思います。

わたしたちの仕事は、「センスの良い、創意に富む、はつらつとした」マツダブランドをさらに進化させた新しい価値を世界に向けて提案し続けることであると思っております。その価値とは、マツダにしかできない技術、そしてクルマから生まれます。わたしたちマツダは、全員が一丸となってチャレンジを続けていきます。

これからのマツダの未来、“Zoom-Zoom to the future”に皆さまどうぞご期待ください。ご清聴、ありがとうございました。

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